レオナの競馬備忘録

主に地方競馬についてアウトプットしておくブログ

AEIから見る今年の狙える2歳新馬の種牡馬(芝編)

はじめに

AEIシリーズ第4弾。芝に絞ってデータを分析します。

継続して行うものではない単発検証なのと、素人の主観的な部分もかなり入っているので、過剰に信じすぎるのはやめてください。

 

そもそもAEIとは

アーニングインデックス(Average Earnings Index)とは、競馬において種牡馬の成績を表す指標の1つで、種牡馬ごとの産駒の平均収得賞金額の大小を表す。略してAEI、またはEIとも記述される。

全競走における競走馬1頭あたりの収得賞金に対する、ある種牡馬の産駒1頭あたりの収得賞金の比率をあらわしたもので、以下の数式で表される

(産駒の総収得賞金)   (全出走馬収得賞金)
────────── ÷ ──────────
(産駒の出走頭数)   (総出走頭数)

1が平均値となり、1より大きい場合は産駒1頭あたりの獲得賞金が平均より多く、1より小さい場合は産駒1頭あたりの獲得賞金が平均より少ないことを表している。種牡馬リーディングは出走産駒の総獲得賞金で順位が決まるため、産駒が多いほど有利になるが、アーニングインデックスは産駒の平均の質を評価するものである。(wikipediaより引用)

 

勝利数ではなく賞金で見るので、リーディングよりも正確に産駒の質を評価できることができる指標です。

 

AEIについて調べることができるサイト

www.jbis.or.jp

こちらのランキング、から調べることができます。

AEIに関わらず地方中央合わせた様々なデータが無料で提供されています。

世界広しと言えども、これだけのデータを無料で公開してくれているのは日本だけです。

日本に産まれたことを感謝して使わせていただきましょう。

またJBISから取得したデータを自由公開することは禁止されているので、

全てデータへのリンクを張っております。ご自身でご確認ください。

 

今年の中央競馬2歳のAEIランキング(芝)

www.jbis.or.jp

てなわけでこちらが9月24日現在の2歳AEIの芝ランキングです。

頭数が少ないものは1頭のみで数値を出しているのであまり信憑性はないので、

今回は複数頭出走していてかつ1以上の馬を探してみましょう。

地方も混ざってるので目視で整理しています。

AEI1.00~1.49

AEI1.00、つまり平均以上平均の1.5倍未満の成績の種牡馬たち(デビュー3頭以上)

  1. モーリス(1.01) 芝ではソコソコ。勝ち馬率は低く安定感はない。
  2. パドトロワ(1.02) 九州産馬カッコヨカが九州産相手に稼いだのみ。
  3. ドゥラメンテ(1.12) 重賞ではまだ0なので平場のみ。安定感はある部類。
  4. リオンディーズ(1.17) 短距離から中距離まで距離不問。1着よりは2.3着多し。
  5. ガルボ(1.20) 4頭デビューしているが、モチベーションという1頭の馬のみの稼ぎ。
  6. エピファネイア(1.20) ノーザン産の好走率が非常に高い。稼ぎのほとんど。
  7. レッドスパーダ(1.22) テイエムスパーダ1頭で牽引。現状フェニックス賞2着のみの1発屋。
  8. アポロキングダム(1.30) 芝1200新馬勝ちのアポロルタのみの稼ぎ。
  9. イスラボニータ(1.30) これといった特徴はないが、ノーザン産がかなり優秀。
  10. ロゴタイプ(1.34) クローバー賞勝ちのラブリユアアイズ1頭が稼いだのみ。外れ率高し。
  11. ロードカナロア(1.35) ノーザン産でも外れ多数。かなりピンパー傾向有り。
  12. ハービンジャー(1.38) 好走は9.5割社台ノーザン系に限られる。
  13. スクリーンヒーロー(1.48)  芝は見かけたら即買いで良いレベルで走ってる。

AEI1.50~1.99

平均の1.5倍以上2倍未満成績の種牡馬たち(デビュー3頭以上)

  1. キタサンブラック(1.50) 芝では生産牧場問わず高い好走率。未勝利戦で大活躍中。
  2. ドレフォン(1.60) 新馬での好走率高し。450キロ以上の馬は比較的安定。
  3. キングカメハメハ(1.61) ノーザン産以外はほとんど走っていない。
  4. ダイワメジャー(1.72) 重賞勝ちセリフォスが大きく牽引。ベタ買いするほどではない。
  5. ノヴェリスト(1.76) 生産牧場不問で好成績。単勝ベタ買いで大きくプラスに。
  6. ハーツクライ(1.83) 今年の2歳はほとんど好走中。人気落ちがいたら美味しい。
  7. シルバーステート(1.94) 何頭かの当たり馬が重賞で稼いで牽引。外れも結構いる。

AEI2.00~

平均の2倍以上の成績の馬たち(デビュー3頭以上)

  1. ディープインパクト(2.01) 当てにいくなら芝ではベタ買いしないとダメな馬。
  2. キズナ(2.15) 特徴は特にないが、芝でも安定。洋芝やタフ馬場向き?
  3. カレンブラックヒル(2.29) ひまわり賞馬ヒノクニが牽引。3着より5着以内で稼いでる。
  4. ジョーカプチーノ(2.88) 函館2歳ナムラリコリスが大きく牽引。穴馬の大駆け多し。
  5. ミッキーアイル(2.97) 小倉2歳ナムラクレアが大きく牽引。短距離からマイルまで。

産駒2頭以下の注目馬

  1. トーセンレーヴ(1.69) 少ない産駒2頭から安定して走っている。
  2. アドマイヤマックス(2.20) 同上。未デビューダンスレーヴに今後注目。
  3. ヴァンキッシュラン(7.05) 超抜成績。中央勝ち上がり率100%

あとがき

地方芝もデータ自体は混ざっていますので、多少誤差はあります。

データは降順なので下にいくほどよくなっていきます。

 

キタサンブラック新馬であまり走らず、未勝利の2走目から大きくパフォーマンスを上げる産駒がかなり多いです。

ドレフォンは前も述べたように新馬戦から好走しています。小柄な馬よりは450キロ以上の馬のほうが全然成績が良いので、取捨するならそのポイントが良いかもしれません。

シルバーステートは数値は高いですが、一部の馬が大活躍している状況で、ベタ買いは危険な種牡馬と言えます。種付け料が安いので、繁殖の質が悪いのもかなりいるためだと思われます。そういった事情を考えれば、かなり好走率は高いとは思いますが・・・

ディープインパクトは連対率が非常に高いので、馬連で絞るのが最適かもしれません。

カレンブラックヒルノーザンファーム生産馬に限れば、今年の2歳は100%連対中(フミバレンタイン、アサヒ)。カレンマックナイトというノーザンファーム生産馬がまだデビュー前で控えており、こちらも注目。

ジョーカプチーノミッキーアイルはナムラ2頭が大きく数値を牽引しているので、数値ほどの信頼はないです。どちらも短い距離専門で、1800m以上になると大幅に成績を落としています。

ヴァンキッシュランは今年度世代は全てデビューしたものの、トーセンヴァンノとトーセンキャロルが大活躍で超抜の数字。気が早いですが、来年最も注目すべき種牡馬です。