レオナの競馬備忘録

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AEIから見る今年の狙える2歳新馬の種牡馬(地方競馬編)

はじめに

門別新馬もフレッシュが終わり一段落したところで、それを踏まえて今後の地方ダ新馬などに生かせる情報(主に新種牡馬)についてまとめておこうと思った次第です。

継続して行うものではない単発検証なのと、素人の主観的な部分もかなり入っているので、過剰に信じすぎるのはやめてください。

 

そもそもAEIとは

アーニングインデックス(Average Earnings Index)とは、競馬において種牡馬の成績を表す指標の1つで、種牡馬ごとの産駒の平均収得賞金額の大小を表す。略してAEI、またはEIとも記述される。

全競走における競走馬1頭あたりの収得賞金に対する、ある種牡馬の産駒1頭あたりの収得賞金の比率をあらわしたもので、以下の数式で表される

(産駒の総収得賞金)   (全出走馬収得賞金)
────────── ÷ ──────────
(産駒の出走頭数)   (総出走頭数)

1が平均値となり、1より大きい場合は産駒1頭あたりの獲得賞金が平均より多く、1より小さい場合は産駒1頭あたりの獲得賞金が平均より少ないことを表している。種牡馬リーディングは出走産駒の総獲得賞金で順位が決まるため、産駒が多いほど有利になるが、アーニングインデックスは産駒の平均の質を評価するものである。(wikipediaより引用)

 

勝利数ではなく賞金で見るので、リーディングよりも正確に産駒の質を評価できることができる指標です。

 

AEIについて調べることができるサイト

www.jbis.or.jp

こちらのランキング、から調べることができます。

AEIに関わらず地方中央合わせた様々なデータが無料で提供されています。

世界広しと言えども、これだけのデータを無料で公開してくれているのは日本だけです。

日本に産まれたことを感謝して使わせていただきましょう。

またJBISから取得したデータを自由公開することは禁止されているので、

全てデータへのリンクを張っております。ご自身でご確認ください。

 

今年の地方競馬2歳のAEIランキング

www.jbis.or.jp

てなわけでこちらが9月6日現在の2歳AEIランキングです。

頭数が少ないものは1頭のみで数値を出しているのであまり信憑性はないので、

今回は複数頭出走していてかつ、平均の2倍、

つまり2以上のAEIを出している馬を見てみましょう。

 

トーセンブライト

まずはトーセンブライトから(AEI3.80)

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ほぼエスティファーム生産の島川馬になっています。

2歳は現在地方で8頭登録されており、うち5頭がデビューして2頭が勝ち上がり、

他2頭も馬券になって賞金は稼いでおり、

エスティファーム生産ではない1頭のみ大井新馬で大敗しています。

島川馬なので、当然エスティファーム馬が活躍することになるでしょうが、

入れる競馬場の選択も上手さなどもあり、しっかり結果を出しています。

カイル、ノブレスノアもそうですが、昨日新馬で大穴を開けたジュゼッペのように、

能力検査、調教で動いていなくとも、エスティファームで新馬からしっかり仕上がっている馬が多い印象です。

昔から産駒の質も高く、島川氏としても良い繁殖をあてがっているというのが、

容易に想像できます。

まだデビューしていない3頭の

  1. ドミニク
  2. ファニー
  3. ベルマリオン

に関しては、デビューの折にはしっかりと注目することをオススメします。

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リアルインパクト

お次はリアルインパクトです。(AEI3.13)

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4頭中2頭がデビューしており、2頭とも新馬勝ちしています。

優秀な繁殖が相手というのもありますが、驚異的な数値と言えるでしょう。

  1. シゲルトナカイ
  2. マラッカフレイバー

未デビュー2頭も注目になります。

特にマラッカフレイバーは本日大井でデビュー(9月7日)

上にアクティフ、アザワク、ソロユニットがいるのでかなり血統的にも筋が通っています。

代表産駒としては芝寄りですが、

ダートでも今後活躍馬が増えそうな種牡馬で注目です。

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ヘニーヒューズ

お次はみんな大好きヘニーヒューズです。(AEI2.76)

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18頭中12頭がデビューしており、

うち新馬勝ちが7頭の超ハイアベレージです。

新馬勝ちなくとも新馬では、ほぼ馬券内という素晴らしい成績。

門別のシャルフジンや川崎のベアカキーンなど、将来性を期待される馬も多く、

今年も産駒が大暴れといったところでしょう。

今後デビューする馬も間違いなく平均以上は走るでしょうし、大注目です。

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マジェスティックウォリアー

中央では少し寂しい感じですが、地方では超優秀(AEI2.37)

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17頭中12頭がデビューしており、

うち新馬勝ちが5頭でなかなかの成績。

ティールルージュ、プラチナプライド、ロマンスロードなどが出ています。

AEIが高いため産駒も初戦からは馬券内まで健闘することがほとんどで、

初戦負けても2戦目以降でしっかり良くなっていくのも特徴です。

地方では非常に安定感があり、今後も期待できる種牡馬になるでしょう。

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ヴィットリオドーロ

お次はグランド牧場の希望ヴィットリオドーロです。(AEI2.30)

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6頭中4頭がデビューしており、

うち新馬勝ちが1頭ですが、3頭は初戦で馬券圏内に入っており優秀な部類です。

また唯一の新馬勝ちかつJRA認定のウーニャがグランド牧場生産となっており、

未デビューの2頭にグランド牧場生産馬が控えているという状況になります。

グランド牧場に繁用されている種牡馬は3頭で、

スズカコーズウェイ、ダブルスター、そしてこのヴィットリオドーロになります。

屋台骨だったスマートボーイ亡き今、一番期待されているのでしょう。

初年度産駒からイグナシオドーロが出て、今後に大きく期待ができる種牡馬です。

特にグランド牧場では良い繁殖が当てられている可能性が高く、

グランド牧場生産の未デビュー2頭

  1. グランムテキ
  2. ネオアンコーラ

には注目すべきでしょう。

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クリエイターⅡ

最後はクリエイターⅡです。(AEI2.07)

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11頭中8頭がデビューしており、

うち3頭が新馬勝ちしています。

結論から話しますと、この種牡馬は大物によって全体AEIが牽引されています。

その馬は2頭いて、フィリオデルソルとリコーヴィクターになります。

平場の0.72しかないのに重賞になると6.61となっており、

ほとんど上記2頭の成績によるものとなっています。

上にいるリュミエールなどは門別で覚醒したといっていい順調ぶりですが、

去勢してセン馬になってから安定しており、気性的に扱い辛い産駒が多いのかもしれません。

今後馴致方法が確立されていけば、そのへんも改善され、良くなっていくかもしれませんが、現在のところは平均以下で、数頭の活躍馬によって平均AEIが牽引されているという状況に過ぎません。

なので今後の産駒全てが安定して走るとはいえないということになります。

こういった形でデータをしっかり見るという必要があるというサンプルとして、

今回は書かせていただきました。

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その他注目種牡馬

最後に頭数は少ないですが、AEI高く注目の馬を数頭。

船橋のエルロイが地方の代表産駒で、中央でもトーホウラビアンが活躍しています。

来年以降も期待できるかもしれない種牡馬です。

門別のエイシンスコッティ、ステイカレッジとデビューしている産駒は少ないですが

しっかり賞金を稼いでおり、かなり堅実です。

サンプルが増えないとなんとも言えませんが、お世辞にも良いとは言えない繁殖から

それなりに走っている馬が出ているので、今後期待できるかもしれません。